儚く消える七色の虹
じっくりと見る余裕もなく
手からこぼれ落ちサッと消えていく
ああ今日も幸せが
幸せガァ~逃げていく。

ノラさんや、ほらそこに七色の虹。
久しぶりだねぇ~。
旦那さんは嬉しそうに
ノラ吉はシッポをチョンと直角に立てながら上目で虹を見ていた。
数分が過ぎ……
旦那さんこんなに、ずっと虹を見たのは初めてでガンス。
あっしの虹は、ほんの数秒でいつも消えておりやした。
そう、いつも真面目に走りながら虹の橋を追いかけたのですが……
爪を伸ばしたんでガンスが
しあわせはなかなかやって来やしません。
あんなに大切にした妻でさえ、生活が困窮すると、
生まれのイイ血統猫の五右衛門猫のところに……。
あいつは、サンマやアジや鯛までも店頭から戴いていた。
※五右衛門猫は3代も続く名門の盗っ人猫の家系である。
あっしは、いつも、盗っ人ができず、人様に蹴られていたもんでガンス。
妻に、つ~まぁに(のどを詰まらせながら)、
骨の一本も食べさせてやらねぇのでガンした。
旦那さん。
男って、男って、弱い生きもんだねぇ~。
やっぱ、運命には、金持ち五右衛門には負けるんかねぇ~。
ノラさんや、いんや、そなことは無いんだよ。
奥さんも今では帰ってきたし、
それと、
私と知り合いになったじゃあ~りませんか。
これからは、七色のすばらしい猫生が待っておりますよ。
苦あれば楽ありですよ。

ただ、このトンボのように虹を追いかけてくださいよ。
これからも弱いもん同士、私と一緒に助け合って生きてくれませんかねぇ。





甘さと酸っぱさがうまく調和し、風味も良い。






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