春から夏へ、梅雨もそろそろかと思える5月の終わり。
木々の緑がまぶしい。
近頃、恭子(偽名)は、人生に満足しているせいか。
腹8分、いや、10分でも満足できず、
パンパンの腹がはち切れそうになるまで、夕食をうまそうに平らげる。
いつ頃から?そう、結婚を掴んだとき。永久就職に足を染めて、徐々に深みに入った40後半。
旦那より強く、この家の主は、恭子になった。
「あ~た、今日、近所で、盗人(ぬすっと)がヌスット出て…」 クスッと恭子は自分のダジャレに笑った。
「丁度その時その場所で、おしゃべり中だったの。だから、ホントびっくりしたの。私の前をいつものノラが魚をくわえて走り去って行ったのよ。恐いこと、ブルッと震えたわ。」
「すると、そのノラ、私の方を見て、ニャット笑っているの。馬鹿にしているの。」
「そう、そうなの。」と言いながら、恐る恐る、「その猫、君が好きなんじゃない。」と私は言った。
本当は、太っている猫なので、君に愛着があるんじゃないと言いたかったのだが。
恭子はそうとも知らず、ケーキをおいしそうに食べながら、ブルッとした仕草をして嬉しそうに聞いている。
全て食べ終わって、ビールをつまにチョコレート。
そしてデザートに、「今日は売ってたみかん?……デコポン。」 恭子はみかんが大好きである。
腹一杯が、私と同じ夕食のパターン。
私は、ビールがあれば、ビール。その後、焼酎(りんご酢で割るとおいしい)。つまは、なんでも。そして最後にご飯。これがいけない。
友は、「飲んだら食べるな!ご飯」という。そのせいかどうか、だが、スマートだ。
ストレスのたまる仕事のせいと思えるが、皆、言い出すと自分が正しいと言って引き下がらない。
「おっと(夫)、食い過ぎよ。」恭子が言い。
「つま(つまみ)は、ナシだよ」夫が言う。
そして、改めて、お互いの風体を見て、そろそろ歩かなくてはと思う。
さぁ、明日から歩こうか。
「明日は、雨よ」と恭子が天気予報欄を見て言った。
なかなか、太りの解決法が見つからない。











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